舌小帯短縮症


こんにちは。
博多区、麦野、雑餉隈駅付近にある女医の原田ファミリー歯科です。


舌小帯は舌の裏側にあるひだで、
これが生まれつき短かったり、ひだが舌の先端に近い所についたりしている状態を舌小帯短縮症といいます。
また、舌が強ばって動きにくくなることから舌強直症と呼ぶこともあります。

乳児の5%程度(診断基準の統一がなく幅がある)の割合で認められ、男児に多いのが特徴です。
また、舌を前に出すと舌の先端にくびれができ、ハート形になるのも分かりやすい特徴です。

舌小帯の短縮度は年齢とともにある程度は変化し、ほとんどの場合は問題ないのですが、小帯が異常に短かったり、舌の先端に極端に近かったりする場合は、以下に示すような様々な障害を引き起こします。


哺乳障害

・浅飲み

赤ちゃんの乳房への吸い付きが弱く、外れやすい。哺乳に時間がかかり、哺乳回数も多くなりがちです。

・眠り飲み

吸い付きが弱いため、哺乳が不十分のまま疲れて眠ってしまう。

・体重が思うように増えない。

哺乳量が不十分な可能性があります。


摂食障害

・食べこぼし・飲みこぼしがある。

舌を上手く動かせないため、咀嚼や嚥下(飲み込み)に影響が出ることがあります。

・アイスクリームを上手くなめれない。

舌を長く出せないだけでなく、舌先を持ち上げることができないためです。

その他、うどんやラーメンが上手くすすれない、ストローが吸いにくいなど、スムーズな食事ができなくなります。


構音・発音障害

・口をあまり開けずに小さな声で話しがち。

周りの人とのコミュニケーションに支障が出ます。

・いわゆる舌足らずの発音になる。

舌小帯短縮症では、舌の先端部(舌尖部)が硬口蓋(上顎)および歯肉に対して接触が不十分になってしまうため、日本語ではサ行、タ行、ナ行、ラ行など、そして英語ではl、r、thなどの発音が曖昧になり、構音障害(いわゆる舌足らず)をきたします。また、リコーダーなどの口で吹いて音を出す楽器で上手く音を出せないこともあります。

一つの目安として、構音能力の発達完了期である5歳の時点で構音障害が残っているような場合は、手術の必要性があるかを検討などあります。


ぜひ、産婦健診で赤ちゃんと
一緒にご来院くださいね^^






e