誤嚥性肺炎2
2024.07.18更新
こんにちは。
博多区麦野、雑餉隈、桜並木駅付近にある女医の原田ファミリー歯科です。
呼吸し、食事などの際には飲み込み、
話したり歌ったりと一日中働いている「のど」。
老化に気付きにくいけれど、
40代からのどの機能は衰え始めます。
将来的に肺炎にもつながるのどの老化、のどトレやのどケアで防ぎましょう!
【やり方】
飲み込むとき、のどの筋肉を使います。
複雑なのどの筋肉の動きがわかりやすい目安となるのが、のど仏。
水を一口含んでのどを湿らせ、のど仏に軽く指を当て30秒間に何回唾液を飲み込めるか数えます。
10回以上:飲み込み力は20代並みで、まったく問題なし
6〜9回:飲み込み力が落ちないように、のどトレをはじめてみて
5回以下:飲み込み力がかなり低下。誤嚥性肺炎のリスクがあり
【5回以下だった人は老けのどかも!?】
10回以上、ごっくんと唾液の飲み込みができれば、
のどの筋肉はまだまだ若いので問題ナシ!
飲み込み力は年齢とともに低下するので、回数が少ない人はのどトレで維持・改善を!
食事のときなど、食べ物や飲み物を飲み込む際に気道に入ってしまいむせた経験はありませんか?
食道に入るべき飲食物などが誤って気道に入ることを誤嚥といいます。
誤嚥性肺炎という病名をお聞きになったことがある方もいらっしゃると思います。
肺炎は死亡リスクが高い病気の一つですが、
肺炎で入院する方の中で誤嚥性肺炎の割合は50代以降右肩上がりに増加します。
40代頃からのどの老化が始まりますが、
のどの機能が衰えると誤嚥の頻度が増えていきます。
若い頃に比べて誤嚥による咳の回数が増えていたり、
咳をする頻度が増え時間が長くなったと感じているなら、
のどの機能の衰えが始まっているかもしれません。
誤って気道に入ってしまっても咳をすることによって
飲食物を気道の外に出そうとする咳反射ができているのであれば
問題なく、病気ではありません。
注意すべきはのどの老化が進み、夜間睡眠中に咳反射が低下し、
口の中にいる細菌を含む唾液が気管に落ちて
肺炎になってしまう誤嚥性肺炎です。
50代でも肺炎で入院される方の約3割が誤嚥性肺炎だそうです。
ワクチンの次に気を付けたいのが口腔ケア。
睡眠時にもし唾液を誤嚥してしまっても、
きちんと口腔ケアができていれば細菌感染が起こりにくくなります。
また、動脈硬化により脳の細い血管が詰まると
誤嚥しても咳反射が起こりにくくなるので、
それらの病気のリスクを下げるために肥満を予防するような食事・運動も心掛けましょう。
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